睡眠薬を安全に服用するために知っておくべきこと

睡眠薬の服用に抵抗がある人は、「怖い薬」「危険な薬」というイメージを持っていませんか?
確かに、睡眠薬の過剰摂取によって命を落とした女優さんがいたり、映画や小説で睡眠薬を用いた自殺の描写があったりと、あまりいい印象を持つことはできないかもしれません。

しかしそれは、1900年代前半に主流だった睡眠薬の話。
バルビツール酸系薬剤といわれるもので、当時は唯一の睡眠薬でした。
しかし、有効量と致死量が近いために摂取量のコントロールが難しく、死亡した患者がいたのも事実です。

安全性の低さから用いられることはほとんどなくなり、現在の不眠症治療ではベンゾジアゼピン系非ベンゾジアゼピン系薬剤が主流。
危険性は大幅に減少しているものの、副作用はゼロではありません。

睡眠薬を服用すると、どんな症状が現れるのか?
どんな危険性があるのか?

安全な服用のために、リスクを把握しておきましょう。

睡眠薬を安全に服用するために

睡眠薬で懸念される副作用

睡眠薬の中で登場頻度が高いのは、ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬。
これらの薬剤を服用することで、どういった副作用が現れるのでしょうか?

前向性健忘

服用してから眠りにつくまでのあいだに起こったこと・行動したことについて覚えていないという記憶障害です。
急速に効き始めることで記憶にまつわる脳の機能が低下するため、脳が中途半端な覚醒状態になることで起こる症状
超短時間型や短時間型といった即効性が高いタイプの睡眠薬に多く見られます。

食べた覚えのない食事のあとが残っていた、知らないうちに友人に電話していたなど、翌日になってはじめて気づくのです。
料理や運転といった危険につながる行動をしないためにも、就寝準備をすべて完了させてから服用することを心がけましょう。

催奇形性のリスク

妊娠中に睡眠薬を服用すると、胎児に悪影響をおよぼします。
口唇口蓋裂という奇形が起こりやすいので、胎児の安全な発育を優先するためにも妊娠中や妊娠の可能性がある女性は睡眠薬(ベンゾジアゼピン系薬剤)の服用は控えてください。

睡眠薬を安全に使いこなす

睡眠薬を使って眠ること自体は危険なことではありませんが、安全を維持するためには常に副作用に対する意識が必要です。

睡眠薬を長期間にわたって服用し続けることで身体が慣れてしまい、効果が出にくくることを耐性といいます。
耐性がつくと肉体的に依存しやすくなり、薬がないと眠れないという精神的依存も起こりやすくなりますし、過剰摂取のリスクも高まります。

睡眠薬を服用する際には、

・服用量を必要最小限に抑える。
・長期にわたって継続服用しない。
・用法、用量を守って過剰摂取はしない。

といったポイントを守り続けることが大切。
眠れないという悩みを解決するための睡眠薬のせいで、新たな悩みや疾患を抱えてしまっては本末転倒です。

いつでも安全第一を心掛けて、睡眠薬とつき合いたいですね。

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